田中英光と太宰治展ちらし
開催期間
平成23年11月26日(土)〜平成24年1月15日(日)
午前9時〜午後5時(入館は午後4時半まで) 
休館日 12月27日(火)〜1月1日(日)は年末年始のため休館です。
観 覧 料
500円(常設展含む)高校生以下無料
20名以上の団体は2割引
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害保険福祉手帳、戦傷病者手帳および被爆者手帳をお持ちの方とその介護者(1名)、
高知県および高知市長寿手帳をお持ちの方は無料です。
主  催
高知県立文学館(財団法人 高知県文化財団)
後  援
JR四国、高知県・高知市商店街振興組合連合会、高知大学、
高知県立大学、高知県立図書館、高知県教育委員会、
高知市教育委員会、高知県高等学校文化連盟、高知新聞社、
朝日新聞高知総局、毎日新聞高知支局、読売新聞高知支局、
産経新聞高知支局、日本経済新聞高知支局、
NHK高知放送局、RKC高知放送、KUTVテレビ高知、
KSSさんさんテレビ、KCB高知ケーブルテレビ、
エフエム高知、高知シティFM放
送、
財団法人 高知県観光コンベンション協会(順不同)
企画趣旨
 両親が高知県出身という高知ゆかりの作家・田中英光は、1913(大正2)年に東京で生まれました。2012(平成24)年は、数え年だとちょうど100歳となります。
 田中英光の師である太宰治は、新戯作派、無頼派と称され、スキャンダラスな私生活で世間を騒がせる一方で、『走れメロス』『津軽』『人間失格』など、不朽の名作を次々に執筆しました。彼の作品は、没後60年を過ぎたにもかかわらず、幅広い年代に根強いファンを持っており、2年前には生誕百年を迎え、各地でそれを記念した展覧会が開催されました。
 一方英光は、友人らと創刊した同人雑誌「非望」に掲載された作品「空吹く風」が太宰治に認められ、それ以後太宰に師事し、生涯親交を結びました。英光は、目まぐるしく変動する私生活の一方で、『オリムポスの果実』『端艇漕手』などの青春の物語や、『桑名古庵』といった歴史物などの名作を次々と発表します。
 
太宰が亡くなった時、英光は後を追おうとして制止され、その後薬物の服用量が増えますが、夥しい量の仕事をこなし、また再生を期して療養も行いました。「酔いどれ船」「野狐」などの佳作もこの時期に書かれています。
 しかし結局、
太宰の死の一年後、英光は東京三鷹の禅林寺の師の墓前で自殺します。
 
太宰の墓前には新潮社版『太宰治集』が置かれ、そこには英光の遺書が鉛筆で綿々と綴られていました。
 本展覧会では、二人の交流に注目し、その業績をご紹介します。英光の目に映る太宰とはどのような人物であったのか。太宰にとって、英光とはどのような存在であったのか。相互に及ぼしあった影響を踏まえ、彼らの文学に迫ります。
展示構成
T 太宰治の生涯
 現在でも幅広い年代の人間に読み継がれ、衰えることを知らない人気を持つ作家・太宰治。彼の愛用の品々や直筆原稿、パネル、写真を交え、作家としての輝かしい軌跡、そして知られざる素顔をご紹介します。

U 田中英光の生涯
 
オリンピックの選手であったという異色の肩書きを持つ作家・田中英光。英光の愛用の品々や直筆原稿、パネル、写真を交え、鎌倉で過ごした少年時代、オリンピック出場、共産党への入党と転向、召集、退廃の日々というめまぐるしく変転する人生を歩んだ彼の足跡をご紹介します。

V 二人の親交
 二人の親交は、文学作品においても影響を及ぼしています。自身のオリンピック出場経験をもとに書いた英光の『オリムポスの果実』は、当初「杏の実」というタイトルでしたが、太宰のアドバイスで改題、この作品によって英光は鮮烈な文壇デビューを果たします。また、私小説的な要素の多い英光の作品には、しばしば太宰を思わせる人物が現れます。

 一方の太宰の作品『お伽草子』中の「カチカチ山」のモデルは英光ではないかといわれていますし、『斜陽』は、英光が紹介した三津浜の安田屋旅館で書かれました。
 二人の深い交流をうかがうことのできる作品の草稿や書簡等の資料をご紹介します。

W 高知とのゆかり
 太宰治が、高知ゆかりの作家・井伏鱒二に師事していたことはよく知られています。しかし太宰が、井伏の師でもある高知の作家・田中貢太郎ともかかわりを持ち、貢太郎を中心とした同人誌「博浪沙」にも原稿を寄せ、貢太郎の死の際には追悼の会に訪れていたことはあまり知られていません。

 また、田中英光は、両親が高知県出身で、本籍は高知県にあり、一度は憲兵検査のために、一度は太宰に『新編風土記 第9編 土佐』の執筆を勧められたために高知に訪れています。代表作の一つ『オリムポスの果実』のヒロインも高知県出身でした。

 彼ら二人と、高知とのゆかりについてご紹介します。

X 太宰と英光に挑戦! 新しい文学館を目指して
 太宰も英光も、作品の中にはかなり前衛的な作品があります。特に太宰の初期作品は、語りや表現の仕方なども高度で、当時の文学に対して非常に挑戦的なものです。
 高知県立文学館では、そんな彼らの作品世界に挑戦! 高知県の芸術系専門学校・国際デザイン・ビューティカレッジの生徒の皆さんのご協力のもと、文学と芸術とのコラボレーションによる展示を行います。
関連企画のご案内
記念講演会
 『田中英光全集』の編集に携わり、太宰治についても造詣
の深い島田昭男氏にお話しいただきます。
 日  時:12月4日(日) 午後2時〜3時30分
 場  所:文学館1階ホール

 
参  加:要当日観覧券

 申 込:電話または文学館受付にて事前申し込み。
      (定員100名)

朗読「走れメロス」と方言トーク
 蒲田紳爾氏による「走れメロス」の津軽弁の朗読「走(は)っ
けれメロス」と、方言についてのトークをお楽しみください。
 日  時:1月8日(日) 午後2時〜3時30分
 場  所:文学館1階ホール
 参  加:
要当日観覧券
 
申 込:電話または文学館受付にて事前申し込み。
      (定員100名)

作品制作者×美術館学芸員×文学館学芸員による作品鑑賞会!
 国際デザイン・ビューティカレッジの生徒の皆さんが制作し
た、太宰と英光をモチーフとした作品に、制作者・高知県立美
術館学芸員(小堀修司)・文学館学芸員(永橋禎子)がそれぞ
れの視点から迫ります。美術と文学がコラボレートした新しい
試みは、文学・美術両ファン必見!
 日  時:12月18日(日)
 午後2時〜4時頃
 場  所:高知県立文学館1階ホール+2階企画展示室
 参  加:要当日観覧券

 申 込:電話または文学館受付にて事前申し込み。
     (定員100名)

お正月イベント
 「お年玉プレゼント!太宰治「葉」に触れて」

 1月2日、3日にご来館の先着各50名のお客様に、ささやか
なお年玉をご用意しました。
 皆様にとってよい年になりますように……。

 日  時:1月2日(月)〜3日(火) 午前9時から
 場  所:
文学館2階企画展示室
 参  加:要当日観覧券
 申  込:
不要
      (各日先着50名。直接会場までお越しください。)

文学散歩「田中英光の足跡をたどる」
 高知のそこここに残るゆかりの地を巡り、英光を再発見して
みませんか。

 日  時:12月11日(日)
 参加費:
未定
 申  込:
電話または文学館受付にて事前申し込み。
      (先着30名)
朗読の会「太宰治と田中英光の作品より(仮)」
 文学館朗読カルチャーサポーターの皆さんによる、太宰と
英光作品の朗読です。
 日  時:12月17日(土)午後2時〜4時
 場  所:高知県立文学館1階ホール
 参  加:
無料 当日開催時間にお越しください。
展示解説
 日 時:毎週土曜日 午後1時半〜(約30分)
 場 所:文学館2階企画展示室
 時  間:各回とも午後1時30分〜(約30分)。
 
参  加:要当日観覧券 直接会場にお越しください。
祝・生誕百年!おめでとう英光さん!!
 数え年で田中英光100歳の誕生日となる2012年1月10日
を記念し、イベントなどを予定しています。

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