平成21年度事業計画

業務の概要
 公共事業等に伴う埋蔵文化財の発掘調査について,調査事業の受託や調査員の派遣等を行い,埋蔵文化財の調査研究を行う。
 また,高知県立埋蔵文化財センターの指定管理者として,出土文化財等を保管・管理し,展示会や考古学講座等による各種の普及教育事業を実施するとともに,センターの管理運営を行う。

1.調査研究事業
(1)発掘調査受託事業
  国土交通省等の公共工事の施行者から委託を受けて発掘調査を実施し,埋蔵文化財の調査研究・記録保存を行う。
    ア 調査予定件数 11件(受託件数)
      国土交通省 高知南国道路外(発掘調査・整理作業):実施中
      波介川河口導流事業 上ノ村遺跡1件(発掘調査・整理作業):実施中
      国道195号改築 士島田遺跡1件(発掘調査・整理作業):実施中
      都市計画道路高知山田線 伏原遺跡1件(整理作業):実施中
      都市計画道路高知山田線 ひびのきサウジ遺跡1件(整理作業):実施中
      都市計画道路高知山田線 伏原遺跡II1件(発掘調査・整理作業):実施中
      県道奥西川岸本線 クノ丸遺跡1件(整理作業):実施中
      山田養護学校改築 原遺跡1件(発掘調査):実施中
      高知城跡三ノ丸石垣改修 高知城跡1件(整理作業):実施中
      いの町道路奥名西線改築 天神溝田遺跡1件(発掘調査):10月頃から実施予定
    イ 受託事業費 約5億3千万円(見積額)
    ウ 発掘面積 約30,730平方メートル
    エ 発掘調査成果の記者発表及び現地説明会を実施予定。

(2)発掘調査等指導派遣
  発掘調査体制が整備されてない市町村の調査指導のため,必要に応じて調査員を派遣する 。

(3)調査員専門研修
  当センターの調査員の資質向上を図ると共に市町村職員についても専門的知識の修得の場として県内外の歴史・考古学関係の専門家を招聘し,年2回(7・11月)の専門研修を行う。


2. 普及教育事業
(1)公開展示
  埋蔵文化財保護の推進及び普及啓発を図り,県民文化の振興に寄与するため,発掘調査成果及び出土文化財等を公開する展示会を年間を通じて開催する。併せて展示報告会と展示解説会を行う。
    ア 企画展1〔高知県の通史展〕
       展示テーマ「考古資料からみた高知県の歴史」

    イ 巡回展〔四国地区埋蔵文化財センター巡回展・第1回「続・発掘へんろ」〕
       展示テーマ「遺跡にみる四国のすがた」

    ウ 企画展2〔道路開発と発掘調査展−道路開発であらわれた遺跡展III−〕
       展示テーマ「あけぼの道路建設に伴う発掘調査成果から」
       開催期間 平成21年10月13日(火)~平成21年12月28日(月)
    エ 特別展〔出土遺物テーマ展〕
       展示テーマ「紀貫之とその時代-土佐の古代遺跡-」
       開催期間 平成22年1月22日(金)~3月19日(金)


(2)公開講座
 平成20年度に引き続き広く県民を対象として,発掘調査成果を基に地元の遺跡や遺物の概要と地域の歴史の流れを考古学の基礎知識と共に地域住民に分かりやすく興味が持てる内容として,考古学講座や体験学習講座,発掘見学会等を市町村と協力し開催する。
    ア 考古学講座
       講座内容 考古学の基礎知識を中心に発掘調査成果と地域歴史の講座
       開講時期 年4回(5/23・7/18・11/14・1/30)
       なお7/18は四万十市で開講予定,それ以外は埋蔵文化財センター
    イ 発掘調査報告会
       報告内容 平成20年度の発掘調査成果を中心に分かりやすい報告解説
       開催時期 年4回(6/20・8/22・10/24・12/5)埋蔵文化財センター
    ウ 親子考古学教室
       教室内容 夏休みと冬休みの期間にに親子を対象として火起こし・勾玉作り等の体験学習の実施
       開催時期 年4回(7/25・8/14・8/23・9/12)埋蔵文化財センター
    エ 古代ものづくり体験教室
       教室内容 考古学への興味を持ち知識を広げるために,ガラス玉等の古代の生産技術の体験学習
       開催時期 年5回(5/30・8/12・9/26・12/19・2/13)埋蔵文化財センター
    オ 先生のための考古学教室
       教室内容 出前考古学教室の効果的な実施のため学校教員を対象に考古学の基礎知識を中心として実施
       開催時期 年2回(8/3・8/25)埋蔵文化財センターと発掘調査現場
    カ 発掘現場見学会
       見学内容 発掘現場に出向き,発掘体験等も含めた見学
       開催時期 年1回(10/24)発掘調査現場(未定)


(3)出前考古学教室
 調査員が学校現場に出向き,最新の調査成果を基に各種遺物等の実物資料や副読本を使用して埋蔵文化財に関する授業を行うとともに展示体験コーナーを設置し,文化財保護意識の普及啓発と地域の歴史について具体的かつ体験的な学習を推進する。
 昨年度に引き続き前期と後期に分けて実施する。前期は小学校6年生を対象として事前に実施希望校の調整を行い,県下全体で約30校の実施とする。後期は中学校及びPTA等の関連事業も対象として約21回程度実施する予定である。

(4)情報公開:公開中
 遺跡・遺物等の情報を適切に管理し,広報普及活動の効率的な実施はもとより,県民が必要な時に必要な考古学情報を提供できるように情報発信システムを整備する。その内容としては,ホームページの充実,公開データベースの整備,遺物管理及び写真等資料管理を行う。

4.埋蔵文化財センター指定管理事業
 埋蔵文化財保護の中核施設として最適な施設管理を行う。また発掘調査成果の展示公開の場として県民に開かれた運営を行うとともに発掘調査による出土遺物を県有出土文化財として適切に保管・管理し,県内外からの依頼に応じて出土文化財の貸出等を行い埋蔵文化財保護の推進に努める。