平成21年度計画の発掘調査
いずれも国土交通省関係です 1. 土佐国道事務所関係 (1) 高知南国道路 関遺跡 (2) 南国安芸道路 徳王子前島遺跡 東野土居遺跡 (3) 高知西バイパス 天神溝田遺跡 2. 高知河川国道事務所事業 (1) 波介川河口導流事業 上ノ村遺跡 3. 高知地方検察庁事業 西弘小路遺跡
過去のデータ・・・・・ 平成20年度・・・・・・・・・・・・・・・・ 1. 土佐国道事務所関係 (1) 高知南国道路 関遺跡 向山戦争遺跡遺跡 (2) 南国安芸道路 徳王子大崎遺跡 徳王子前島遺跡 (3) 高知西バイパス 鎌田遺跡・貢山城跡 天神遺跡 2. 高知河川国道事務所事業 (1) 波介川河口導流事業 上ノ村遺跡 平成19年度・・・・・・・・・・・・・・・・ 1. 土佐国道事務所関係 (1) 高知南国道路 西野々遺跡 (2) 南国安芸道路 徳王子広本遺跡 (3) 高知西バイパス 城ヶ谷山遺跡 2. 高知河川国道事務所事業 (1) 波介川河口導流事業 上ノ村遺跡
東野土居遺跡
東野土居遺跡は国土交通省が計画している南国安芸道路の建設工事に伴い,本年度より発掘調査を開始しました。本遺跡は香宗川右岸に広がる遺跡で,香南市野市町東野・土居に所在しています。遺跡分布調査では古墳時代から古代にかけての遺物が確認されています。 本年度の調査対象地は南国バイパス沿いの東側で,平成21年5月27日から調査を開始しています。現在,重機での表土掘削を行っており,中世から近世とみられる遺構が確認されています。また,弥生土器も出土しており周辺には当該期の集落が存在している可能性が考えられます。 (2009.6.9)
6月中旬に遺構の検出作業が終了し,現在は遺構調査を中心に作業を行っています。遺構は調査区を斜め横切る確認延長約70m,幅約0.8m,深さ約60cmの溝跡と調査区の北東部で近世を中心とした多くの柱穴や溝跡などを検出しています。 柱穴の多くは掘立柱建物を構成するもので,現在のところ3棟の掘立柱建物跡を確認しています。柱穴は径60〜70cm,深さ50〜60cmとしっかりしたものが多く,大部分の柱穴には扁平な川原石が礎板に使われており,中には礎板を支えるように小さな川原石をつめた柱穴も見られます。 遺物量は僅かですが,区画溝とみられる溝跡から18世紀と考えられる近世の陶磁器が出土しており,本調査区には近世村落が展開していたものとみられます。 (2009.7.7)
東野土居遺跡では18世紀を中心とした遺構が検出され,前回報告したように3棟の掘立柱建物跡やそれに伴う区画溝などを確認しました。遺構の分布には粗密があり,調査区を南北に走る区画溝を境に東側では3棟の掘立柱建物跡などが確認されましたが,西側では柱穴等の遺構はほとんど検出されませんでした。このことは居住域が明確に区分けされていたことを示しているものとみられ,集落の周囲に畑などが広がる当時の村落形態が想像されます。 東野土居遺跡における発掘調査は今回が初めてであり,今後予定されている発掘調査の成果と合わせて東野土居遺跡の全体像が明らかにしていきたいと考えられます。 最後に,東野土居遺跡の調査は平成21年8月4日をもって終了しましたが,次年度以降も調査は継続される予定ですので,今後ともご理解とご協力をお願い致します。 (2009.8.5)