平成22年度計画の発掘調査

いずれも国土交通省関係です
1. 土佐国道事務所関係
  (1) 高知南国道路
    田村遺跡
    田村西遺跡
    関遺跡
  (2) 南国安芸道路
    東野土居遺跡
    徳王子大崎遺跡
  (3) 高知西バイパス
    バーガ森北斜面遺跡

過去のデータ
平成21年度・・・・・・・・・・・・・・・・

1. 土佐国道事務所関係
  (1) 高知南国道路
    関遺跡
  (2) 南国安芸道路
    徳王子前島遺跡
    東野土居遺跡
  (3) 高知西バイパス
    天神溝田遺跡
2. 高知河川国道事務所事業
  (1) 波介川河口導流事業
    上ノ村遺跡
3. 高知地方検察庁事業
    西弘小路遺跡
平成20年度・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 土佐国道事務所関係

  (1) 高知南国道路

    関遺跡
    向山戦争遺跡遺跡
  (2) 南国安芸道路
    徳王子大崎遺跡
    徳王子前島遺跡
  (3) 高知西バイパス
    鎌田遺跡・貢山城跡
    天神遺跡
2. 高知河川国道事務所事業
  (1) 波介川河口導流事業
    上ノ村遺跡

平成19年度・・・・・・・・・・・・・・・・
1. 土佐国道事務所関係
  (1) 高知南国道路
    西野々遺跡
  (2) 南国安芸道路
    徳王子広本遺跡
  (3) 高知西バイパス
    城ヶ谷山遺跡
2. 高知河川国道事務所事業
  (1) 波介川河口導流事業
    上ノ村遺跡

 

田村遺跡

 高知南国道路建設事業の進捗に伴い,田村遺跡群の北部周辺域を調査対象とする発掘掘査が4月26日から開始されました。田村遺跡群は,これまで数次にわたる高知空港拡張整備事業に伴う大規模な発掘調査等によって数多くの遺構や遺物が出土し,灌漑式の水田稲作を行った土佐の米づくりの発祥地であり,集落の周囲に環濠を巡らした県下最大の弥生集落跡であることなどが確認され,また西日本有数の弥生遺跡として広く知られることになりました。
 今回の調査地は,高知空港の滑走路から約700mばかり北側の場所に位置した耕作地及び宅地跡で,同事業の関連工事である水路建設予定地範囲を対象に発掘調査が実施されています。調査期間は約1ヶ月間を予定しており,住居跡・溝など弥生時代の遺構が検出されることが期待されます。(2010.4.26)

 現場での発掘調査は5月で終了しました。約300平方メートルほどの狭い範囲の調査でしたが,弥生時代中期末〜後期初頭の竪穴住居跡3遺物出土状況棟をはじめ,溝跡,土坑,柱穴など多くの遺構,遺物が見つかり,田村遺跡の弥生集落がさらに北側へひろがることがわかりました。遺物では弥生土器,扁平片刃石斧,石の矢じり,叩き石などが見つかりました。矢じりは3点見つかり,すべてサヌカイト製です。3点のうち1点は全長約5cm,重さ4.8gのかなり大形のものです。また,竪穴住居跡からは石器を作る時に生じた剥片が出土していることから,矢じりなどの石器を作っていことがわかりました。
 高知龍馬空港の拡張等に伴う今までの調査において,遺物出土状況田村遺跡では弥生時代中期末〜後期初頭の竪穴住居跡がすでに約170棟見つかっており,大規模な拠点集落へと発展し最盛期を迎えることが明らかとなっています。今回の調査成果から竪穴住居跡の数はさらに増え,集落範囲もひろがることが確実となりました。(2010.6.8)