平成23年度計画の発掘調査

いずれも国土交通省関係です
1. 土佐国道事務所関係
  (1) 高知南国道路
    田村北遺跡
  (2) 南国安芸道路
    東野土居遺跡
    徳王子広本遺跡
  (3) 高知西バイパス
    天神溝田遺跡
    バーガ森北斜面遺跡
    西浦遺跡

 

東野土居遺跡

 東野土居遺跡は香南市野市町の東野から土居にかけて所在する遺跡で,国土交通省が計画している南国安芸道路建設工事に伴い平成21年度から本発掘調査を行っています。
 本遺跡は東西約1,500m,南北約350mを測る広大な遺跡で,西側では平成21・22年度に本発掘調査が行われました。当該区域では江戸時代を中心とした遺構・遺物が確認されており,当時の集落が広がっていたと考えられます。また,東側では平成22年度に本発掘調査が行われ,弥生時代終末から古墳時代初頭と古墳時代後期の集落跡や奈良時代の掘立柱建物跡,溝で区画された鎌倉時代から室町時代にかけての屋敷跡など多くの遺構・遺物が確認されており,東野土居遺跡の中心とみられます。
 なお,平成23年度は4月下旬から平成21・22年度に実施した調査区域に挟まれた約32,000平方メートルの調査を行う予定となっており,本年度の調査をもって東野土居遺跡の全体像が明らかになると考えられます。(2011.4.20)

 本年度の発掘調査が平成23年4月25日から開始されました。現在,調査対象区域の東側と西側に分かれて調査を行っています。調査対象区域の西側では江戸時代を中心とした遺構・遺物が確認されており,江戸時代における村落全体像が明らかになってきています。
 また,東側では弥生時代から室町時代までの遺構・遺物が確認されています。県道30号線を境に東側では,弥生時代末から古墳時代初頭にかけての集落跡が昨年に引き続き確認されており,県道30号線より西側では奈良時代から室町時代を中心とした遺構・遺物が検出されています。
 東野土居遺跡の発掘調査は始まったばかりですので,これからの調査成果に期待がもたれます。(2011.6.20)





 真夏の炎天下の調査も一段落し,現在,V区の調査では,中世〜戦国期の館跡が発見され,発掘調査を進めています。
 館跡は,幅約5m,深さ約2mの長大な堀に囲まれており,堀の区画は一辺が50mに達しています。堀の内側の屋敷部分からは,1,000基を超える柱穴群,掘立柱建物,井戸跡,屋敷墓など膨大な数の遺構が次々に発見され,武士の館跡の全容が徐々に明らかになりつつあります。
 その他の地区では,中・近世の屋敷跡やその区画,畑跡なども確認され,各時代の土地利用のあり方が次第に解明されつつあります。今後の調査の進展により,東野土居遺跡の全容の更なる解明が待たれます。(2011.10.11)


 先に紹介したIII区では,10月下旬に報道発表・現地説明会を行い,当日は多数の方々に御参加いただきました。
 その後も東野土居遺跡では調査を進めており,調査区の西端に位置するI区の調査は,現在はほぼ収束しつつあります。I区では,近世を中心とした数多くの遺構を確認しました。
 I区の主要な成果としては,近世の建物跡や屋敷区画溝,溜井,土坑,溝などを確認しています。その他には,古代に埋没したと考えられる河川跡,畑跡と考えられる畝状遺構,水田跡などを確認しました。主な出土遺物は,古代から中世にかけての土師器,須恵器,貿易陶磁器類。近世を中心とした陶磁器,瓦,鉄製品などを確認しました。現在の東野土居遺跡では来年の調査終了にむけて残りの地区の調査を進めています。(2011.11.22)