平成23年度計画の発掘調査
いずれも国土交通省関係です 1. 土佐国道事務所関係 (1) 高知南国道路 田村北遺跡 (2) 南国安芸道路 東野土居遺跡 徳王子広本遺跡 (3) 高知西バイパス 天神溝田遺跡 バーガ森北斜面遺跡 西浦遺跡
西浦遺跡
西浦遺跡は,国土交通省高知西バイパス建設に伴い,平成20年度に試掘調査が行われ,中世の遺構と遺物が確認されました。いの町枝川地区に所在し,標高50m前後を測る丘陵裾の谷部に立地しています。昭和40年代に現在の住宅地造成の際,造成土として遺跡西側の丘陵が削られており,現況が改変されていますが,東側の谷部では,室町時代の中国から貿易によって搬入された青磁の他,土師質土器の羽釜などの出土遺物とともに柱穴や土坑,溝が確認されつつあります。現況は宅地跡であり明治から昭和にかけての建物プランが確認され,明治時代の根石を使った柱列が確認されています。明治時代の牛乳瓶や薬瓶,高知市の鹿児窯で焼かれた焼き物など県内の地産品の歴史を知る上で貴重な資料が得られています。 今年度の国土交通省高知西バイパス建設に伴う発掘調査は,いの町に所在する西浦遺跡をはじめ,昨年度に引き続きバーガ森北斜面遺跡の発掘調査が8月頃から予定されています。
今回の調査では,中世から現代に至るまでの暮らしぶりや物の流通をうかがい知ることができる遺構や遺物が見つかり,谷間に開けた集落の変遷を知ることができました。 また,現在の住宅地に造成された面からは,明治から昭和にかけての非常に珍しいガラス製品や,県内産の遺物が採取され,近現代の県内における生産と消費のありかたを知る上で,貴重な発見となりました。(2012.2.15)