平成19年度の発掘調査 1. 県土木事務所事務所関係 (1) 高知東インター線 介良野遺跡(整理作業) (2) 国道195号改良 士島田遺跡 ミトロ遺跡(整理作業) (3) 都市計画道路高知山田線 ひびのきサウジ遺跡 伏原遺跡II 2. 高知県教育委員会事業 (1) 山田養護学校改築 原遺跡 (2) 高知城跡三ノ丸石垣改修 高知城跡
ひびのきサウジ遺跡
ひびのきサウジ遺跡は,長岡台地の北東部の香美市土佐山田町楠目に所在する遺跡で,周辺には県内では唯一埴輪が樹立され,四国でも最大級の大型方墳である伏原大塚古墳,ひびのき遺跡や伏原遺跡など多数の遺跡があります。 今回の調査は,県道高知山田線新設工事伴うもので,調査箇所は現道の拡幅部分に限られますが,すでに弥生時代から古墳時代にかけての溝跡や土坑が検出され,土器片が多数出土しています。調査はこれからが本番で,次回には一定の調査成果が報告できると思います。(07.06.06)
現在、調査I区では上面の調査が終わり、下面の調査に移っています。また,同時にIV区(西側)の遺構の検出作業に入っています。 I区の南側では,弥生時代後期の溝跡が重複して検出され、甕や壺など多量の土器片と共にガラス玉や土錘が出土しています。 II区は調査が終わり埋め戻しましたが、調査区南側の土坑から祭祀用に使用されたみられる土器が出土しています。(07.07.02)
5月21日より調査を始め,I・II区の調査が終了しました。I区からは溝6条・土坑2基・ピット74基検出しました。内,弥生時代の溝(SD4・7・8)からは甕・壺の口縁部や底部の土器片が多く出土しました。また,ガラス玉・鏃・石包丁が1点ずつ出土しています。I区の土坑(SK2)からは土錐が1点出土しています。II区からは溝4条・土坑2基・ピット29基検出しました。内,土坑(SK4)から祭祀に用いられる高杯の脚部が出土しました。 現在はIV区の上面遺構検出が終わり,遺構掘削に入りました。I区で検出された弥生時代の溝跡の続きであろうと考えられる遺構や,石列等が検出されています。石列は調査W区の北壁に沿って,西端から東端まで検出されました。今のところ,この石列内からは瓦や石製品が数点出土しています。このひびのきサウジ遺跡の近くには山田城跡もあり,山田氏に関連する遺構もしくは寺院跡などの可能性が考えられます。(07.08.07)
現在,IV区下面を掘削中です。当初,約390平方メートルの調査予定でありましたが,調査区北壁に沿って全長約46mの石列が東西に延びて検出され,さらに西側に延びていることから調査区西端部分を約57平方メートル拡張しました。その結果,西端部で新たにL字状に曲がる溝跡があらたに検出され,さらに西側に約53平方メートル拡張しました。 石列は石の並びがはっきりしている箇所も確認されましたが,西端へ近づくにつれて北壁際で撹乱を受けていました。また,楕円形を呈する集石を新たに検出しました。 (07.08.31)
9月18日にW区の調査が終了し,III区の調査が始まりました。9月28日に遺構検出を終え,10月1日より遺構掘削に入る予定です。I区・IV区で検出された弥生時代の溝跡やW区で検出された石列の一部,溝跡なども検出されています。 中でも,前述の弥生時代の溝跡からは多量の遺物が投棄された状態で出土しており,III区でも検出状態ですでに多くの土器が顔を出しています。これまでに出土した遺物の量はコンテナケースで100箱を超えています。
(07.09.28)