平成23年度計画の発掘調査 1. 新歴史資料館建設 弘人屋敷跡
弘人屋敷跡
高知城下のメインストリートである追手筋に面した区画のなかで,もっとも追手門に近い位置にはかつて土佐藩家老「深尾弘人蕃顕」の屋敷があったと知られています。これにちなみ,この一画に存在する遺跡は「弘人屋敷跡」と呼ばれています。平成23年冬,新歴史資料館建設に伴う事前調査として弘人屋敷跡の発掘調査を開始しました。発掘調査はおよそ南北90m,東西50mの範囲を対象としており,南側から順に調査を進めています。現在までに確認した範囲内の多くは近代以降の開発によって削平されていましたが,丹念に調べてみると南側の地形が低いことが分かりました。この居住に不向きな南側の区域からは,木の枝を敷き詰めて地固めをした痕跡や,地形の変わり目に並べられた杭列を発見しました。江戸時代の人々が敷地内の土地を何とか利用しようとした様子がうかがえます。今後は,北側に向かって順次調査範囲を拡げていきます。より具体的な生活の痕跡が現れることを期待しています。(2012.1.27)