マルク・シャガール展 《オデュッセイア》前期
会期: 平成22年7月6日(火)~9月12日(日)
会場: 第1展示室
観覧料:一般350(280)円・大学生250(200)円 高校生以下無料
* ( )内は20名以上の団体料金
* 年間観覧券(2500円)およびKoMPal会員(5000円)は無料
*身体障害者手帳、療育手帳、障害者手帳、戦傷病者手帳および被爆者健康手帳所持者とその介護者(1名)、高知県及び高知市長寿手帳所持者は無料
リトグラフによる版画集「オデュッセイア」は、シャガールの晩年を代表する傑作です。トロイア戦争を題材にした、古代ギリシアの詩人ホメロスの叙事詩につけられた挿絵は、80代後半の老画家の手になるとは思えないほど、鮮烈な色彩と自由な描線で描かれています。 戦争をギリシアの勝利に導いた将軍オデュッセウスは、妻ペネロペイアが待つ故国へ帰ろうとしますが、海の神ポセイドンの怒りを買い、放浪することになります。10年に及ぶ艱難辛苦の末にオデュッセウスが帰国するまでに、ギリシア神話に名高いキルケーやシジフォス、セイレーンたちとのエピソードが語られていきます。シャガールが挑んだ、西洋の知の源である古典の世界をご堪能ください。 また今回は香南市赤岡町で行われる「絵金祭り」(今年は7月17、18日)開催にあわせ、当館所蔵の絵金の名品をコーナー展示いたします。時空を超えた、絵金とシャガールのコラボレーションの妙をお楽しみください。
油彩画
| No. | 作 品 名 | 英 名 | 制作年 | 寸法(cm) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 村の祭り | The Kermes | 1908 | 68.0×95.0 |
| 2 | 空を駆けるロバ | The flying Donkey | 1910 | 55.0×46.4 |
| 3 | 路上の花束 | Flowers on the Street | 1935 | 90.2×116.7 |
| 4 | 花嫁の花束 | The Bouquet of the Bride | 1934-46 | 81.5×65.5 |
| 5 | オルジュヴァルの夜 | The Night of Orgeval | 1949 | 106.0×64.8 |
版画集《オデュッセイア》 第1巻
1974年 リトグラフ
| № | 作 品 名 | 英 名 | 寸法(cm) |
| 1 | 口絵 | Frontispiece | 42.7×32.8 |
| 2 | 無題 | Untitled | 23.3×29.8 |
| 3 | 神々の集会 | Assembly of the Gods | 42.7×32.7 |
| 4 | 無題 | Untitled | 12.5×11.1 |
| 5 | 無題 | Untitled | 21.3×31.4 |
| 6 | テレマコスの舟を導く女神アテナ | Athene guides Telemachus' Boat | 42.7×32.7 |
| 7 | 無題 | Untitled | 21.5×28.6 |
| 8 | アテナに捧げる犠牲 | Sacrifice at Athenae | 42.3×32.8 |
| 9 | 無題 | Untitled | 9.3×6.5 |
| 10 | 無題 | Untitled | 23.0×29.7 |
| 11 | メネラオス宮の饗宴 | Banquet at the Palace of Menelaus | 42.7×32.8 |
| 12 | プロテウス | Proteus | 42.4×32.7 |
| 13 | 無題 | Untitled | 23.5×31.3 |
| 14 | オデュッセウスの嘆き | The Lamentations of Ulysses | 42.4×32.7 |
| 15 | 無題 | Untitled | 12.0×14.1 |
| 16 | 無題 | Untitled | 22.5×29.0 |
| 17 | ナウシカの前のオデュッセウス | Ulysses before Nausicaa | 42.4×65.0 |
| 18 | 無題 | Untitled | 22.3×31.0 |
| 19 | アルシノースの宮殿 | Alcinous' Palace | 42.3×32.2 |
| 20 | 無題 | Untitled | 10.6×8.8 |
| 21 | 無題 | Untitled | 24.0×30.5 |
| 22 | アレスとアフロディーテ | Ares and Aphrodite | 42.5×32.6 |
| 23 | アテナと馬 | Athene and the Horse | 42.5×32.8 |
| 24 | 無題 | Untitled | 8.0×8.5 |
| 25 | 無題 | Untitled | 23.5×30.5 |
| 26 | …私がオデュッセウスだ | . . . I am Ulysses | 42.5×32.8 |
| 27 | ポリュフェモス | Polyphemus | 42.7×65.1 |
| 28 | 無題 | Untitled | 23.2×30.5 |
| 29 | エオレの島 | The Island of Aeoliae | 42.6×32.7 |
| 30 | キルケー | Circe | 42.6×65.0 |
| 31 | 無題 | Untitled | 14.0×11.3 |
| 32 | 無題 | Untitled | 22.5×30.0 |
| 33 | エルペノールの亡霊 | The Soul of Elpenor | 42.6×32.7 |
| 34 | ティティオス | Tityus | 42.7×32.7 |
| 35 | シジフォス | Sisyphus | 42.8×32.6 |
| 36 | 無題 | Untitled | 23.5×32.0 |
| 37 | セイレーンたち | The Sirenes | 42.8×65.2 |
| 38 | 波に呑まれるオデュッセウス | The Waves swallow up Ulysses | 42.8×32.8 |
| 39 | 無題 | Untitled | 9.0×8.3 |
※今回出品のシャガールの単品の版画作品は故・大川功氏のご寄贈によるものです。
マルク・シャガール
Marc Chagall (1887-1985)
ロシア、現在のベラルーシ共和国にある寒村ヴィテブスクの貧しいユダヤ人の家庭に生まれ、帝都ペテルブルグの美術学校で学ぶ。1910年から14年までパリに住み、詩人サンドラール、アポリネールらと親交を結ぶ。キュビスムの空間的効果、ドローネーらの鮮烈な色彩表現に影響を受けたが、子供の頃の記憶からイメージを引き出し、詩的で豊穣な、シャガールならではの幻想的な様式を展開。1914年、ベルリンの表現主義の牙城シュトゥルム画廊で個展を開催、その後も同画廊と関係を保ち、ドイツ表現主義の運動に影響を与える。二度にわたる世界大戦の戦火や、ヨーロッパ中を踏みにじったナチ政権によるユダヤ民族迫害、アメリカへの亡命、制作の霊感の源であった愛妻ベラの死去など、さまざまな苦難を乗り越えて画業を深め、世界中の人々に愛と希望を与え続けた。1950年から南仏のヴァンスに定住し、晩年にいたるまで旺盛な制作意欲を発揮したが、1985年に惜しまれつつ逝去。享年97歳。
特別出品: 絵金の芝居絵
| № | 作品名 | 制作年 | 技法 | 寸法(cm) |
| 1 | 伊達娘恋緋鹿子(櫓のお七) The Red-Hot Love of the Greengrocer's Daughter / Datemusume koi no higanoko |
不詳 | 紙本彩色、枠 | 119.0×170.0 |
| 2 | 東山桜荘子(佐倉宗吾) Higashiyama Sakuranososhi (Sakura Sogo) |
不詳 | 紙本彩色、枠 | 132.5×128.0 |
絵金
Ekin (1812-1876)
現在の高知市に生まれる。本名は弘瀬洞意。通称は金蔵。別号に雀七、友竹、友竹斎、雀翁がある。1824年、仁尾鱗江に絵を習う。1827年、藩の絵師池添楊斎美雅に入門、美高の名をもらう。1829年、江戸土佐藩御用絵師の前村洞和に入門し、駿河台狩野家は7代洞白に入門したともいわれる。1832年、帰郷して家老桐間家の御用絵師になり、林洞意を名乗る。1844年頃、贋作事件によって失脚、身分を剥奪、御用絵師を解任されて一介の町絵師に戻り、弘瀬柳栄を名乗る。その後暫くして高知県中央部の在郷町、浦町商人の庇護で、歌舞伎、浄瑠璃を題材に芝居絵、屏風、絵馬提灯、奉納絵馬、横職、絵巻物、凧絵等多様に制作。奔放な墨線の濃淡、泥絵具を駆使した強烈な色彩に天分を発揮し、土佐芝居絵の絵金として高知の庶民に親しまれた。異端の絵師として1960年代から評価が高まり、高知県香南市赤岡町の「絵金祭り」等高知県内の祭事で作品が見られる。1996年、「土佐の芝居絵と絵師金蔵展」(高知県立美術館)を開催。
KoMPal会員(年会費5,000円)、年間観覧券所持者(2,500円)は、無料でご覧いただけます。













